肝臓疾患と薬

健康診断でASTやALTが基準値より高くなってしまった場合、重篤な状態でなければ、食生活や生活習慣で改善することができます。

 

しかし、日常的に薬を飲んでいる方は注意が必要です。薬により肝臓に負担がかかってしまい、肝機能が低下する恐れがあるのです。

 

薬と肝臓病

 

薬を分解するのは肝臓の役割です。元々、薬は身体にとっては有害物質なので、解毒作用のある肝臓で分解されます。そのため、薬を飲むだけでも肝臓に負担がかかってしまうのです。

 

肝臓病や肝臓機能が低下している方が薬を飲むと、薬の分解が遅れ、効果が長期間に及んだり強力になる恐れがあります。薬が原因で肝機能を悪くしているという方も少なくありません。肝臓疾患が疑われる場合、主治医と相談して薬の処方を変えてもらいましょう。

 

薬を飲むことで肝臓にでる症状

 

薬を飲むことで肝臓に起こる症状は、大きく分けて二つあります。一つ目は「中毒性肝臓障害」、二つ目は「薬物アレルギー性肝障害」です。

 

中毒性肝障害は薬が直接肝臓に障害を起こす疾患です。この疾患を起こす可能性のある薬はごく一部で、抗がん剤や抗生物質があげられます。薬を飲んでからすぐに症状が出ることはないので、気付かないうちに症状が進んでいる場合があります。初期症状としてあげられるのが、発熱、発疹、かゆみ、倦怠感などです。

 

薬物アレルギー性肝障害は、薬によって発症するほとんどの症状が当てはまります。ある薬に対して肝臓が過敏に反応し、肝臓障害が起こる疾患です。免疫反応が過敏な方、薬が原因で発疹や喘息などの症状が出たことのある方は注意が必要です。

 

薬による肝臓障害を改善するには

 

治療方法としては、まず飲んでいる薬を止めることです。この方法だけで殆どが改善されます。ただし、薬を止める場合は主治医としっかりと相談した上で中止しましょう。

 

自己判断で中止し、元々持っている持病が悪化する場合がありますので、主治医の指導のもと安全に取り組みましょう。